読書の質をあげる! 「読んだら忘れない読書術」(樺沢紫苑 著)
記念すべき第一回目のブログは僕がブログをはじめようと決めた一冊になります。
樺沢さんは精神科医でありながら映画評論家、作家と多方面で活躍されているかたです。
精神科医としての観点から脳科学的な裏付けのある「読書術」のノウハウが本書にはかかれております。
なぜ読書を勧める?「情報」と「知識」の違い
ネットが発達した今日、情報は簡単に手に入ります。
しかし情報というのは1年もたてば実生活には役立たないでしょう。
それに比べて本は10年たとうが古くなりません。
「情報」とは真実であり結果であり事象です。
「知識」とは真実、結果、事象の積み重ねから吸い上げられた「エッセンス」なのです。
「情報」とは ➡ 断片化された知識
「本」とは ➡ 結晶化された知識
いうなれば「情報」は収集し、分析し、整理し、理解し、記憶し、体系化し、熟成してはじめて 「結晶化された知識」にすることができます。
それに比べ「本」は既に著者が情報を分析し、整理し、体系化してくれています。
本から直接「知識」を吸収するほうが1から学ぶよりも100倍楽であり、効率的です。
もちろん情報も大切です。最新のニュースを視覚情報で得られるテレビ、一瞬で知りたいことを検索でき、多くの人の意見もみられるネット・・・。
これらから必要な「情報」を得ながらも、自分でさまざまな本を読み
「情報」と「知識」のバランスをとっていくことが必要です。
絶対に無駄にならない!読んだら忘れない読書術
読書をしても忘れてしまっては残るのは知識ではなく自己満足になってしまいます。
それではせっかく時間を自己投資に使っているのに全く意味がりません。
本書では無駄なく、効率的に知識を得るために大きく分けて2つのポイントに絞って読書の方法が書かれています。
①、隙間時間読書術
最近の調査で読書の少ない理由の第一位は「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」で51.3%と過半数を占めております。
しかし読書する時間を2,3時間ともうける必要はありません。
サラリーマンの平均隙間時間は1日2時間程度あるといわれています。
この時間を読書にあてた場合1か月で10冊、1年間で120冊もの読書が可能になります。
さらに「15分の間で○○ページまで読むぞ」と制限時間をもうけることによりノルアドレナリンが分泌されます。
ノルアドレナリンが分泌されることにより記憶に残りやすくもなります。
②、アウトプット読書術
一週間に3回アウトプットすると記憶される。
読書をまずアウトプットすること前提ですることがポイントになります。
さまざまな脳科学の研究を集約すると、もっとも効果的な記憶術として「最初のインプットから7~10日以内に3~4回アウトプットする」
ということがあきらかになっています。
ではどのようなアウトプットをすればいいのか。
ポイントは4つです。
1、メモを取る、マーカーで線を引く。
2、人に話す。
3、SNSにシェアする。
4、レビューを書く。
僕がブログを書いているのもアウトプットが目的です。
なぜアウトプットが記憶につながるのか
それは
「字を読む」「考える」「書く」「話す」
という行動はすべて脳が別の部分で行っているからです。
この共同作業によりのうは何倍も活性化され記憶しやすくなります。
紙と電子書籍
本書ではまださまざまな具体的に実生活でも生かせる”技”が載っています。
その中の一つをご紹介します。
いまや携帯で本が読める時代
ですが紙で読むのとどちらのほうがいいのかと考えたことはありませんか?
結論から言いますと読書術的にはどちらにもメリットがあり両方のバランスが大切になります。
ここに電子書籍のメリット、デメリットをまとめてみました。
メリット
- 持ち運びが楽
- 本の保管が簡単
- 紙より安い
- 購入直後から読める
- 好きな時に読み返せる
- ハイライト機能
- 満員電車でも読みやすい
- 老眼にやさしい
デメリット
- パラパラ読みができない
- 読みたいところにすぐにいけない
この2つのデメリットは本書で紹介されています「パラパラ読書術」と「ワープ読書術」ができない(やりずらい)こともあり電子書籍も完璧とはいえません。
ですが、メリットは圧倒的に多いです。
僕はこの本を読むまで無駄にな読書をたくさんしてしまったなと感じています。
本書の中に読書の定義がかかれています。
本とは人生を変える方法を教えてくれるものです。
読書によって気づき、得た知識や発見をアウトプットしされが結果に結びつくことが「本物の読書」である。
「本物の読書」を目指してこれからも知識をつけ続けたいなと思いました。